「ひきこもり」という言葉が広く知られるようになりましたが、その解消法について「これだ!」という答えがなく、苦しんでいる方も多いのではないかと思います。
一度社会から離れたら戻るのが難しい・・・そんな風にプレッシャーを感じていらっしゃるかもしれません。
私も経験者として、そんな自分がダメだ、役立たずだ、誰からも求められない、という無力感があったことを覚えています。
だからといって、一度ドロップアウトしたら二度と無理だとか、そんなことがどうしてわかるのでしょうか?
ひきこもりで辛い思いをしたから、同じ苦しみを抱えている人の助けになろう、と活動している方もいらっしゃいます。
ひきこもりの期間で徹底的に自分を見直し、新しい価値観を見つけて輝きを取り戻す方もいらっしゃいます。
必ず社会で活躍する必要はありませんが、ひきこもりという経験にも、そういう可能性があるということです。
今、辛いと、
このままずっと続くだろう、
と感じるかもしれません。それでは絶望してしまうのも当然でしょう。
その絶望感や苦しみを、話せる相手をぜひ見つけてください。
そのとき、あなたを否定してくる人を選んではいけませんよ。
厳しい意見で奮い立たせようとしてはいけません。
それは社会で戦う気力が充分にある時にすることです。
疲れたこころには「その気持ちわかるよ」と寄り添う態度が必要だと私は思います。
これは甘えではありません。存在しても良いんだ、こう感じてもいいんだという安心できる感覚を持つために必要なことです。
安心できる感覚をなくして、幸せに過ごせる人はそんなにいません。
ですからあなたも、安心を求めていいんですよ。
それが、自分に優しくすることだと私は思います。
とはいえ、話せる相手が思い浮かばない方もいらっしゃるでしょう。
そんなときはカウンセラーに相談してもいいですし、「ひきこもり女子会」といったグループで話したり、「居場所づくり」をサポートする活動を行なっている団体もあります。
カウンセリングはハードルが高いと感じる方も、こういったところで話せる機会があることを知っていただければと思います。
【参考】
それでは、今日はこのへんで。
よい一日をお過ごしください。